piano研究会 vol.2 

一昨日はピアノ研究会でした。バッハ作曲「フランス組曲5番」の続きです。

7曲それぞれの特徴を考えて弾くのは難しいことです。どれも舞曲の題名がついているので、拍子やテンポ、どんな風に踊る曲なのかを考察しなければなりません。                              そして今回面白いなと思ったのが楽譜です。                今回の参加者は5名でしたが、それぞれ手持ちの楽譜で弾いてみると出版の会社によって、まず音が違う箇所がある!そして装飾音符や強弱記号、スラーやスタッカートなど細かいところが山ほど違うのです。

その理由として、まずバッハの時代には印刷機が無く、手書きで写譜されていたこと、そして何より現代のピアノとは機能や音色の全く違う鍵盤楽器で演奏されていたことが考えられます。そのため、後世の人たちが、現代のピアノで演奏するときに、少しでもバッハの時代の鍵盤楽器の音色に近づけられる様に工夫をしたバージョンの楽譜がいろいろ出ているのだと思います。                             特に装飾音符については、即興的に演奏者が付ける事が主流だった時代ですので、いろいろあって当然なのです。

それでも、その中には校正者が曲をアナリーゼ(分析)し、細かくスラーや指使いが書き込まれている版、反対にほとんど何も書かれていなくて、演奏者に判断を委ねられているようなシンプルな版など、本当に様々な楽譜が出版されています。

私達はつい、細かく書かれている楽譜が便利な気がして手にしてしまいがちですが、今回のバッハに限って言えば、むしろあまり書かれていない版の方が自然に自分の感覚で弾くことができるのだと、目からうろこの落ちる思いでした。もちろん、その分自分でアナリーゼして弾き方を考えなければいけませんが…。

というわけで、今回もとても勉強になった研究会でした。M先生に感謝!でございます。